寺子屋さんへのあこがれ

午後のおやつが終わると、子どもたちのひも付きタオルをたたんで、帰り支度をするのですが、タオルのたたむのに、寺子屋さんに手伝ってもらいます。

 

ホワイトきゃんばすの寺子屋さんとは、3歳児以上(幼稚園なら年少以上)の園児が、夕方の時間20分くらいですが、各先生が担当する勉強、制作、英語や園長の「よのなかの時間」や食育などを楽しく行っています。

 

また、寺子屋さんには、給食やおやつの配膳を「今日の当番」さんが行い、都度小さい園児のお手伝いをしてもらっています。

 

今日は、このタオルをたたむ仕事を「寺子屋さんじゃなくても、お手伝いしてくれる人・・・集まって!」と集合をかけました。もちろん、強制ではないので、遊んでいる園児はそのままでかまいません。

 

すると、予想以上に2歳児の園児が集まってくれました。「なまえが見えるように上にしてたたんでね・・・」とお願いすると、たどたどしい手つきながらも、一生懸命に取り組んでくれます。

 

2歳女の子は、3月でやっと3歳になります。普段は、自己主張の少ない子ですが、すぐにお手伝いに参加です。実は初めてのお手伝いです。

 

「○○ちゃん・・・上手だね。先生助かるよ。4月からは寺子屋さんだから、たくさんお手伝いをしてもらうよ・・・」と声をかけると、寺子屋さんへの憧れの気持ちで、素敵な笑顔を見せてくれました。

 

毎日のように、先生たちは「さすが寺子屋さんだ。頼りになるね~」と褒めたり「寺子屋さんなのに、片付けしてないのかい!」と叱ったり・・・一日に何十回も「寺子屋さん」という言葉が飛び交います。子どもたちも、当たり前に使います。

 

こんな環境ですから、2歳児の寺子屋さんへのあこがれは大きくなるのです。まずは、先生に褒めてもらう喜びからスタートするものの、4歳児、5歳児になってくると「友だちのために・・・小さい子のために・・・」と変わっていきます。

 

小学校に入学すれば、給食当番、掃除当番、日直など、多くのお手伝いを子どもたちは経験します。そして、「人のために役に立つ」「世の中の役に立つ」といった考え方につながっていくのだと思っています。

 

4月の寺子屋さんは13名になります。現在の10名からは、増えることになりますが、少人数で、一人一人のペースにあわせて行っていきます。

 

「自分だけよければいい」ではなく「世のため人のため」に行動する大人になってもらいたいですね。