今日の新聞で、2014年の保育施設(幼稚園は除く)での乳幼児の死亡事故が17人との発表がありました。前年より2名マイナスです。
そのうち認可外保育所での死亡事故が12名だそうです。この数字だけで、認可外は危険と思われてしまうのが、とても心苦しいのですが、昨年事件として報道された、届出の必要のないネットでのベビーシッターの死亡事故や、24時間体制の繁華街での託児所も含まれますので、どうしても、認可外施設での構成比が高くなります。
さて、内訳ですが、年齢別では、0歳児8人、1歳児5人、4歳児3人、5歳児1人となっており、昨年より3歳児以上の構成比が高くなりましたが、ほぼ毎年の傾向通り、0、1歳児で76.5%の構成比です。
17人のうち、睡眠中の事故が11人で、そのうち4人がうつぶせ寝の状態で見つかったそうです。私の20歳の長女は、「うつぶせ寝がいい」と言われた時代でしたので、うつぶせ寝ですくすくと育ち、運動能力もグングン伸び8ヶ月で歩き始めたのですが、現在のセオリーではうつぶせ寝は突然死の原因になると言われています。
私たち保育園を運営する者にとっては、毎年この情報を、明日は我が身と受け止め、子どもたちの安全を今一度再確認する機会として、具体的に危険管理につなげます。
4月から始まる、子ども子育て新制度では、0~2歳児対象で定員19名以下の小規模保育施設が、認可園としてスタートします。待機児童の90%以上が、0~2歳児ですので、数字を改善するには、一見合理的な対応に思われます。しかし、子どもたちの安全を考えると、統計上、死亡した子どもの80%以上が0~2歳児ですので、この規制緩和で、危機管理のリスクは高くなります。
保育の質と、子どもたちの安全よりも待機児童解消が優先の新制度が、きちんと軌道修正されることを願うばかりです。
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