今日からNHKのドラマが始まりました。原作は、黒野伸一さんの同名の小説です。
限界集落は「過疎地などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になって、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になっている集落」と日本では定義されています。きちんとした統計はありませんが、今現在、50あまりの自治体が限界集落と言われ、この先、ますます増えることが確実です。
ドラマの方は、これからの展開が楽しみですが、原作では、故郷に帰った主人公が、集落の農業経営を担っていくのですが、とてもスカットする小説です。
本の宣伝文を引用させていただくと「過疎・高齢化・雇用問題・食糧自給率、日本に山積みする社会不安を一掃する逆転満塁ホームランの地域活性エンタテイメント」です。
農家の方々が、手間ひまかけて作った野菜が、言い値で買い叩かれる時代から、自ら付加価値を高める経営を始める農家や、農業を目指す若者が増えています。当然、食べていかねばなりませんので、きちんと利益が出る仕組みというのが大前提です。
この小説では、脱限界集落を「農業経営」に見出していますが、消費者の意識も変えないといけませんね。本日収穫した「ホワイトきゃんばすファーム」の白菜は、たいがい虫が食べています。形も大きかったり小さかったり・・・絶対に市場では売れない形です。しかし、農薬は使っていませんし、何より子どもたちが育てて収穫し、給食で食べる白菜ですので、保育園にとっては、最も付加価値のある白菜というわけです。
どこに付加価値を求めるかは、お客様次第でしょうが、農家の人が、購入するお客様の顔が見えるような、改革をしてもらいたいですね。
まっすぐで、まっ白の形がそろった大根1本100円ではなく、小ぶりで色もきれいじゃなく、土も葉もついてるのに1本300円もする大根を買ってもらうようにするには・・・頑張ってもらいたいです。
コメントをお書きください