保育園や遊び場での「子どもの声」をめぐるトラブルが絶えないそうです。
事の発端は、東京都の環境確保条例で「何人(なんびと)も規制基準を超える騒音を発生してはならない」という規制です。都の担当は「騒音の中に、子どもの声も含まれるという議論になるとは想定しなかった」とのことですが、一般的に考えれば、子どもの声が騒音とは考えにくいことですね。
しかし「何人も」とある以上、都は2月の都議会定例会に条例改正案を提出し、保育園、幼稚園、公園、児童館などで小学校就学前の乳幼児が出す声や楽器音、遊具の音などを規制から外すことになったようです。
私が子どもの頃は、スマホや携帯どころか、テレビゲームもありませんでしたので、悪さをすれば近所の「おじさん」「おばさん」に怒られ、親以外にも地域で育てられた時代でした。しかし、核家族化が進み、様々な要因で子どもの声を騒音と受け止める社会が生まれてしまったのは事実です。
ホワイトきゃんばすにも、一度お客様の声で「子どもたちが、お店の探検といって騒がしくしているが、いかがなものか」というクレームがありました。
私は、この時初めて「子どもたちの声を騒音に感じる大人がいる」と認識しました。保育園のカートには「ただいま子どもたちは店内勉強中です。騒がしくしてごめんなさい。」という告知をして、店内探検をしています。
当然、ショッピングセンターには、様々なお客様が来店されるので、大人の対応を取らざるを得ませんが、子どもたちの笑顔や声を素直に喜んで受け止めてもらいたいという本音は消えませんね。
「住民との対話で歩み寄り」という保育園の例もたくさんあるようですが、「車での送迎は禁止」「送迎に自転車を使う場合は園の敷地内に止める」「園の窓を二重ガラスにする」「地域の行事には園児も職員も参加する」といった取り決めを交わすという内容が多いようです。個人的には、最後の「地域の行事に参加」は、むしろ積極的にするべきことだと思いますが、あとは、住民の理解不足に悲しい気持ちになりますね。
子どもたちの笑顔や歓喜の声に、大人が自然と笑顔になっていくようなそんな世の中でありたいものです。
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