20年目の5時46分

1・17阪神淡路大震災から20年が過ぎました。20年という月日は長いのでしょうが、20年前の1・17を決して忘れることはできません。


朝のニュースで大変なことになっているという一報を受けて、当日は大宮そごうのバレンタイン特設コーナーのディスプレーの仕事をしていた私は、神戸の仲間たちとの連絡が取れません。とても仕事どころではありませんでした。


本日5時46分・・・神戸などで行われた追悼式を見ていると、そこには多くの子どもたちの姿がありました。すでに、神戸市では全人口の4割以上が、1・17大震災を知らない人々です。でも、6割近い被災者が、子どもたちへ、震災の経験と教訓を忘れないように伝えている姿を目にすると、復興に汗を流した人たちの想いが伝わってきます。


ちょうど、1・17震災の日に、被災地で誕生したベビーは、今年成人式を迎えます。震災の前年1994年4月以降に生まれたベビーたちは、きっと子どもの頃から、まわりの大人たちに、震災当時の話をたくさん聞いて育っていることでしょう。そして、成人式も特別な想いだったに違いありません。


この若者たちもまた、自分の子どもたちに、1・17を伝えることになります。今年は、過去一番多くの人たちが、追悼式に参加されたそうです。神戸や兵庫県、関西の被災者の経験が3・11にも生かされています。


誰もが言う、ありきたりの言葉ですが、「風化させてはいけない」・・・今日は、あらためて、強く思った一日でした。