今日は3歳児以上の寺子屋さんたちの間で、朝ちょっとしたトラブルがありました。
4歳と3歳女の子が泣き出しました。「4歳男の子にやられた」と訴えたのです。それを聞いた最年長6歳女の子が激怒し、当事者の4歳男の子へ「○○君がやったんだって。ちゃんと謝りなさいよ!」と詰め寄ります。
最年長の女の子の影響力は強く、すぐに他の寺子屋女子が集まり、男の子を取り囲むように責め立てます。「女の子を泣かすなんて最低ね。許せない。早く謝りなさいよ・・・」
4歳男の子は、強く女子たちに責められるものだから、ついに泣いてしまいました。でも、決して謝ろうとはしません。「自分はやっていない」と思っていたようです。
謝らず、男の子が何も言わないものだから、ますます女子の口撃がエスカレートします。男の子は、誤らない理由も言えないまま、ただ号泣するだけです。
これ以上は、子どもたち同士での解決は無理と判断して、先生が間に入ります。まずは、事件の真相をトラブルに関与していない冷静な園児に確認します。
どうやら、4歳男の子が、ジャンプした時に故意ではなく、偶然二人の女の子に激突したようです。故意でなくてもその時に「ごめんなさい」を言っておけば、こんな大騒ぎにはならなかったのですが、男の子にしてみれば、わざとやったわけではないので、謝らず、自分の遊びに夢中になったようです。
4歳男の子の初期対応のミス・・・泣いた4歳と3歳女の子の誤解・・・リーダー格の6歳女の子の、事実確認のない行き過ぎた正義感・・・それに刺激されたほかの寺子屋の女子たち・・・そして、その騒動を傍観する園児たち・・・今朝のトラブルには、こんな園児たちの関わりがありました。
先生が、一つ一つ事実確認をしていったのですが、あとは子どもたち自身で、自分はどうするべきだったかを考えます。
6歳女の子は、一方ではなく、双方の話を聞かないと事実がわからないということ。4歳男の子は、自分の思っていることを言わずに泣いているだけでは、相手に伝わらないということ。泣かされた4歳と3歳女の子は、男の子がわざとやったのか、たまたまぶつかったのか、きちんと確認すること。
そんな内容を子どもたちは、考えたようです。まさに、保育園は小さなトラブルの宝庫ですね。でも、この小さなトラブルをたくさん経験することが、子どもたちにとっては大切なことなのです。トラブルの経験が多ければ多いほど、大人になった時の問題解決力につながるのです。
私の辞書には、保育園での子ども同士のトラブルは大いに結構・・・ただし、先生の過剰な介入はダメよ・・・ダメダメ。(失礼しました)
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