ネウボラ

「ネウボラ」は、フィンランド語で「アドバイスの場」を意味する制度で、フィンランドでは各地にネウバラの施設があり、出産前の健診から就学するまでの相談や支援にあたっているそうです。

 

埼玉県の和光市が、妊娠がわかって母子手帳を交付されてから出産、子育てに至るまで、ママを包括的に支える「和光版ネウバラ」事業を10月から始めました。出産や子育てに不安や悩みを抱えるママたちは「出産前から対応してもらえれば心強い」とのことです。

 

先日の朝日新聞記者との話の中で、「子育て支援=待機児童を減らす」だったり「出生率を欧米先進国並みの1.7%にする」という数値目標をクリアすることに集中するあまり、子育て支援の本質を忘れているのではないか?という話題となりました。

 

出産後のママは子育てという大きな仕事を抱えます。それは楽しいだけではありませんね。思い通りに行かない子育てに、イライラは積もるばかり・・・そんなママが、週に何日かでも、保育園などに子どもを預けて、ママ一人の時間をつくる。でも、まだ世間は、子育てをするのが母親の義務だからそんなのダメ!といった風潮が強いですね。

 

行政は、そんなママを支援する制度を作ることも、古い考え方を払拭するのも大事な子育て支援です。


ホワイトきゃんばすには、仕事を持たないママでも、下のお子さんの出産に伴い、上の子を保育園にというママが多いです。また、週5日、6日の契約をして、そのうちの1日を自分の時間(家事で終わることが多いですが・・・笑)にしているママもいます。そうすることで、ママの生活にもメリハリやリラックスが生まれ、子育てへの大きなパワーが生まれるわけです。


パパを上手に子育てに活用するママも多いです。さすがです。(笑)


ただし、世の中には、そんな賢いママだけではありません。「仕事をしていないのに、子どもを保育園に預けるの!?」「母親なんだから、旦那に頼らないで、しっかりしなさい!」といった周りの声に、押しつぶされてしまうことも多いでしょう。


最近、また親のネグレクトによる悲しい事件が発生しました。「とんでもない親だ!」と批判するのは簡単ですが、子育てができない親を根本から救う仕組みも必要です。


子育て支援では、待機児童解消、保育士の確保や待遇改善だけでなく、こういった、子育ての本質の内容を議論してもらいたいですね。認可外保育園の役割は、待機児童の受け皿だけではありません。