練馬区の小竹向原にある「まちの保育園」。園に併設するカフェがあります。地元で評判のベーカリーに協力を仰いで、朝7時30分からパンを売ります。客層の幅は広く、祖父母世代、夜は会社員やワイン片手のパパ会も行われるそうです。週末には行列ができ、子育てに悩む母親の相談にのる先輩ママもいます。
こんな来店客が、保育園をボランティアで手伝うようになり、近所の陶芸家が園児たちの作品を焼いたり、能楽師が能舞台に招いたり、その道のプロと子どもたちがふれあう機会が増えたそうです。
保育園を核に、地域の人達が集まる「まちの保育園」は、子どもたちを保育者、保護者だけでなく地域の大人たちが見守るという理想的な環境です。
この園を経営する松本さんは、北欧やフランスの保育園に視察に行った時に衝撃を受けたそうです。園庭に遊具を置かず、小高い山や砂場、木に吊るしたロープがあるだけの環境で、子どもたちが自由に遊びを作っている姿を目にしました。
松本さんは、なるべく子どもが自由に遊べる空間と時間を大事にしたいので、1日のタイムスケジュールも細かく設定せず、運動会などのイベントもあまりやらないそうです。彼の目指すところは、「子ども時代にいい経験をしたから、わが子にも」と戻ってきたくなる保育園、地域づくりをすること。そのとき地域に貢献できる人材を育てることだそうです。時間がかかることですが、理念をしっかりと持っていることがすばらしいですね。
保育園ホワイトきゃんばすを運営するにあたって、海外の保育園の視察はしたことがありませんが、保育研修などを通じて、ほかの保育園で行っている多くのことを今後も学んでいきます。園児ならまだ2歳児の保育園です。異年齢保育に例えるなら、お兄さん、お姉さんのいいところ、憧れる内容を進めていきます。
そして、ホワイトきゃんばすでしかできない素敵な保育や保護者とのかかわりを一つずつ増やしていきたいですね。
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