2020年まであと6年

ちょうど昨年の9月に、日本中が2020年の東京オリンピックの決定に歓喜していたことを思い出します。

 

私も一年前のソフトボール部のOB総会で、「7年後の自分をこうしたい」というテーマで、後輩一人一人をいじる長い挨拶をした記憶があります(笑)

 

さて、それから1年が過ぎましたので、東京オリンピックまであと6年となりました。戦後、2度のオリンピックが行われる都市は、先回のロンドンと東京だけです。

 

今から50年前。昭和39年の1度目の東京オリンピックでは、オリンピックを機会に、日本が高度成長をしていく国としてやったるで!というメッセージでした。新幹線に首都高速道路と、今の日本を支える大きなきっかけとなったのは疑う余地はありませんね。

 

2度目の東京オリンピックでは、「成熟した国がオリンピックを開催するとこんな素敵なことができる」を世界に発信することが重要になります。誰もが、そこには、モノ、カネだけではないコトが必要であるとわかっています。

 

では具体的にどうするかですね・・・

 

オリンピックを成し遂げるだけでなく、オリンピック後も継続的に日本の素晴らしさを世界にアピールできるようにしなければならない。という点では、先回のロンドンが参考になると言われています。

 

今年の日本は、過去最高の外国人訪問者数となる見込みですが、ロンドンはオリンピックが終わって2年が経ちますが、さらに外国人訪問者が増えているそうです。これは、今までにないことです。おそらく、「違いを認める・・・みんな違ってみんないい・・・」というオリンピックを通じてのアピールも、世界からは魅力的に映り、「ロンドンという街に行ってみたい」となったのでしょう。

 

お金をかけないという点でも、競技場のほとんどを仮設で対応したり、選手村をそのままリフォームして市民の住宅として活用するなど、オリンピック後をきちんと考えています。

 

2020年の東京オリンピックに求められることは・・・あの大震災からの復興をどう世界に発信していくか。もうメダルの数を競う時代は終わって、日本が、未だオリンピックで一度もメダルを手にしたことのない60%以上の国や地域に貢献することが大事だ。オリンピックはスポーツの祭典だが、同時に文化の祭典を行って日本の文化を世界に発信する。日本は世界で唯一の被爆国であるとともに、今後は世界で最後の被爆国としなければならないことをアピールする機会に!

 

などなど、今の段階では、国民一人一人が、それぞれの想いを語っていいと思っています。「理想論」大いに結構・・・6年先にむけて、今は理想をどんどん追求する段階だと思っています。

 

「現実的にそれはできっこない!」は、もう少し先でもいいでしょう。いまは、多くの素晴らしいアイデアを楽しみたいですね。

 

それから、オリンピックの閉会式・・・今は、国や地域の壁を越えて、様々なアスリートが一緒に楽しんで歩く姿が当たり前になっていますが、この原点は1964年の東京オリンピックだそうです。自然と国の整列が崩れ、自由に各国の人々が歩き回ってしまったようですが、開会式のワクワク感と閉会式のほのぼの感のギャップもオリンピックの楽しみですね。