昨日は、ドイツでの考え方を中心に、異年齢保育における「子供たちの成長」についての話をさせていただきました。今日は、日本での現状やなかなか広げていこうにも広げられない問題について、触れようと思っています。
昨日のブログで、メリットとデメリットのバランスさんからコメントをいただきました。
異年齢保育は、教育面での素晴らしさの反面、園内感染などの安全面に対するデメリットや、保育者の高い資質が要求される点などのご指摘です。
日本では、小学校以降、同年齢での教育が基本となっているので、保育園、幼稚園でも年齢別というスタートが自然で、異年齢という発想もないところから始まってますので、大規模の保育園や幼稚園が、異年齢保育に切り替えるのは、現実的には保護者を含め、まわりの理解を得られるのに時間を要するのが実態です。そして、異年齢の子どもたちを担当する保育者は、同年齢の子どもたちと比較すると、とても大変です。まさに、ご指摘のとおり、保育者の資質が問われます。
保護者の声で一番多いのは「同年齢での子どもの成長の伸びは、異年齢では期待できないのではないか」という内容です。教育や運動能力が同年齢の方が伸びるという考えです。
異年齢保育も同年齢保育もメリットとデメリットがあり、白黒はつけられませんが、ホワイトきゃんばすでは、人間力や生きる力を考えての異年齢保育です。日本では、中学校に入学すると不登校が急激に増えます。これは、部活動での縦の関係が一つの原因であり、大人になれば、会社でもどんなチームでも、同年齢の組織はほとんどありません。
子どもは6歳になるまでに、大人の脳の90%の大きさになります。この幼児期に、出来るだけ子どもたちの脳に「異年齢での生きる力回路(シナプス)」をたくさん作ってあげたいのが、私どもの考えです。
昭和30年代~40年代にかけての子どもたち・・・まさに私の世代ですが、学校が終わると外で遊びました。そこにはガキ大将がいて、子どもの中でもタテの関係がありました。まだ小さい子どもは「ミソ」と言われて、できなくても許される環境だったり、いつか自分もガキ大将になりたいと考えたりしたものです。
現代では、もちろんそんな環境を取り戻すことはできません。異年齢保育での幼児教育なら、その環境に近いと言えますね。
異年齢、同年齢、また違う考え方もあるでしょう。それぞれ、自分の子どもにとって、一番ふさわしい環境をしっかりと親が考えることが大切ですね。
異年齢保育の話は、この程度の議論では終わりませんので、今日のところはこれでおしまいにします。
最後に、今日行った「デザートバイキング」の話します。
6月にランチバイキングを行いました。「子どもたちが自主的に好きな食べ物を選べる給食」だったのですが、今日は、午後のおやつを同じようにバイキングとしました。
ベースのフルーツゼリーは、朝のうちに仕込んでおきます。そして、トッピングするデザートを子どもたちが好きに選べるようにしました。
スイカ(2歳男の子のおじいちゃんのおすそわけ)・ピーチ(缶詰ですが・・・)・バナナ・フルーチェ(イチゴ味)を用意しました。見た目も華やかですが、給食の先生が、使用したスイカを顔の形に切り抜いて、素敵なオブジェを作ってくれました。この演出が、子どもたちを大いに笑顔にしてくれます。
おかわり続出で、今日のおうちでの会話は、「デザートバイキング」一色になるでしょう。次回は、2月のバレンタインデザートを予定しています。子どもたちが、おしゃべりしながらわいわい過ごす今日のデザートタイムは大成功です。
もちろん、先生たちも一緒に食べました(笑)。スイカ・・・甘くておいしかった!栃木のおじいちゃん・・・ありがとうございます。
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