皆さん・・・「国際バカロレア」という教育プログラムをご存知ですか。2018年に政府は、センター試験を廃止し、新たな「達成度テスト(仮称)」を導入し、教育の国際化に向けて、その切り札となる新たな教育プログラムの導入を決定しました。
それが「国際バカロレア」です。
世界で生きるチカラ~国際バカロレアが子どもたちを強くする~という本を一気に読みました。著者は、坪谷(つぼや)ニュウエル邦子さんという方で、東京インターナショナルスクール代表で、国際バカロレア機構アジア太平洋地区理事を務めています。
「国際バカロレア」は、1968年にスイスで設立された、3歳~19歳までの3段階に分かれた総合的な教育プログラムです。
簡単に言えば学力重視から全人教育へ転換を目指します。「自分で考えて、自分で答えを出せる」若者を育てるプログラムとも言えます。
何だかホワイトきゃんばすの考え方と同じですね。(余談ですが・・・)
来年の春には、日本語をベースにした国際バカロレアが認定され、今までインターナショナル系の学校が中心に日本では27校ある国際バカロレア認定校に、通常の公立校も参入していきます。
2020年に東京オリンピックが開催されます。
スポーツの祭典としてだけではなく、日本の文化、歴史、自然や、「おもてなしの心」、震災からの復興、クールジャパンの素晴らしさを世界に発信する、絶好の機会と多くの人が考えています。
「こうした国づくりを進めるうえでも根幹となるのが、それを支える人材力であり、教育であると私は確信しています。「人つくりは国つくり」です。」と下村文部科学大臣が語っています。そして、2020年には、教育においても世界をリードできる日本にしようと、この「国際バカロレア」が来年度より本格的に導入されるのです。
50万人を超える、ほぼ同世代の若者たちが一斉に臨む、教育界の一大イベントが、センター試験です。それまでの数年間、必死に詰め込んだ知識の成果が問われる場ではありますが、たまたま自分が勉強してきたところや得意分野が出題されたというラッキーな人もいれば、苦手分野に当たってしまったり、体調が悪かったりとアンラッキーな人も少なからずいます。それもまるごと含めて、この試験で一定の評価が下されます。いわば「一発勝負」が日本の受験の基本的な構造です。
ここ数年は、この制度に疑問を持つ大学が、入試の多様化を進めてきましたが、いよいよ国を挙げての改革となるのです。
さあ~「世界で生きるチカラ」を持つ日本の若者がこれから多く育ってくれたら、うれしいですね。
では、「国際バカロレア」を具体的に見ていきましょう。続きは明日・・・
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