今日は、午後、子どもとことば研究会の代表である、今井和子さんの「子どもの理解を深めるために」の保育研修を受けました。
熱い、熱いおばさんです(失礼!)彼女は、20年以上保育士として働き、「質の高い保育の実践と子育て支援」を柱とした実践研究を積み重ね、大学教授として活躍され、定年退職後は、全国の研修活動を精力的に行っています。
外見からは想像できない「大きな声」で、熱く語る内容は、十分に共感できるものでした。有意義な研修となりました。
今の子どもたちは、「豊かさの貧しさ」にあるといいます。モノは豊かでも心が貧しいという意味です。
世界の若者に「あなたは自分が価値ある人間だと思いますか?」という、自己肯定感の調査結果で、日本人は驚きの結果となったそうです。
たった36%の若者しかイエスと答えなかったのです。ちなみに、アメリカ89%、お隣の韓国の73%と比較すると、謙遜の文化を差し引いても、異常な数字です。
今井さんは、日本人が、自己肯定感を持たない理由の一つとして、乳幼児期の大人とのかかわりが問題であると、きっぱりと言います。
保育園では、子どもたちに対する先生の対応について、「見る」と「観る」の違いを教えてくれました。
画像で、ある2歳児の男の子が、他の園児のおもちゃを取ってしまったり、叩いたり、噛みついてしまうシーンを見せます。
「○○君。友だちのおもちゃを取るのはいけないよ・・・」と目に見える表面的な内容への対応を「見る」といいます。「○○君を叱るだけでなく、どうしてこんな行動を取ってしまったのだろう。○○君は、本当は一緒に遊びたかったに違いない。なら、○○君の気持ちを考慮した保育をするべきだったのでは
」というのが「観る」ことだそうです。
私たち保育をする立場の人間は「観る」でなければならないのです。ホワイトきゃんばすの先生たちは、若くありませんし、全員子育て経験者ですが、「観る」が100%出来ているわけではありません。時には「見る」に終わっていることもあります。
まだまだありますが、続きは明日・・・
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