トワイライトエクスプレスで、時間を忘れるという優雅な一晩を過ごし、朝を迎えました。
朝の5時に、列車の揺れがないので目が覚めると、青森から青函トンネルを通り、北海道に入ったばかりの、木古内(きこない)駅で、停車駅でもないのになぜか止まっています。
実は、1つ隣りの駅構内で貨物列車が脱線していたのです。結局、代行バスに乗り換え、5時間かけて札幌に着きました。5時間も?と思うでしょうが、北海道は地図では縮小して書かれていることが多く、とても広いのです。九州と四国を足しても北海道の面積には届きません。
函館まで30キロのところにある木古内駅から札幌までは、約330キロあり、東京からバスで名古屋に行くのと同じなのです。
結局、トワイライトエクスプレスでの札幌までの乗車が出来ないという残念な結果となってしまいました。
旅をしていれば、こんなアクシデントの一つや二つはあるものなので、バス旅を楽しんだ次第です。
そして、札幌にバスが到着すると、札幌駅長はじめ、多くの駅員がお出迎えです。札幌のローカルテレビ局も取材にきていました。
どういうわけか、マイクを向けられてしまった私です(笑)
「せっかくのトワイライトエクスプレスの旅が台無しになってしまって、さぞ、JR北海道へお怒りの気持ちなのでは?」とレポーターの質問です。
明らかに、「JR北海道に怒る客!」を期待していたようですが、「日曜日の早朝の時間にもかかわらず、バスを3台手配いただき、迅速に対応いただいたと思っています。バスの運転手も添乗したJR北海道の社員の方も、本来はお休みにもかかわらず、誠意をもって対応いただいたのでありがたかったです。旅のハプニングも楽しいものです。」と答えたので、たぶん、夕方のテレビではカットされていたでしょう。
実際、代行バスの運転手と添乗したJRの職員へねぎらいの気持ちで話しかけたのですが、バスの運転手は夢を見ているところで起こされ、JR職員は家族で出かける予定があったようです。
バスの窓からの北海道の景色を楽しみ、めったにないハプニングは、土産話にはもってこいだろうと、私たちメモリアル50のおやじ旅にとっては、むしろ楽しんでいました。
さて、この週末は、しばし時間を忘れる贅沢な旅をさせてもらったので、明日からは、子どもたちの成長の時をしっかりと刻んでいきたいと思っています。
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