小学校と中学校の教師

日本の義務教育は、小学校から中学校にかけての9年間ですね。小学校6年間と中学校3年間の6・3制です。

 

京都市東山区にある市立東山泉小中学校は、今年4月の開校したばかりの小中一貫校です。義務教育期間を同じ環境で教育することで、9年間の長いスパンの生徒たちの成長を継続的にフォローするという考えです。

 

しかし、小中教員にも「文化」の違いがあり、中学の教員は、小学校の教育内容をほとんど知らず、小学校の教員は中学生の対応に困惑する・・・

 

実は、小学校教員と中学校教員では、別の教員免許が必要なのです。人事異動も小学校と中学校間では、ほとんどありません。

 

私が小学校のPTAにかかわった最後の1年の校長先生は、中学校で教務主任、教頭を経験し、小学校の校長として赴任してきました。今まで、中学生相手だったので、赴任後の最初の行事になる入学式では、ピカピカの1年生が、とても新鮮に映ったそうです。

 

今は、また中学校の校長として活躍されているので、小中を両方経験した教員といえます。

 

日本は長い間、6・3制が当たり前と感じていますが、冷静に考えれば、多感な生徒たちの9年間は、一貫して教育するのは理にかなっています。

 

さいたま市にある開智学園は、小中高一貫の私立学校ですが、一部のコースは、6・3・3制ではなく、4・4・4制をとっているそうです。

 

世界に目を向ければ、日本の小学校6年中学校3年高校3年のパターンでない方が多いので、それぞれの国の教育方針が反映されており、1つの正解はありませんね。

 

小中一貫制となると、現在バラバラの小学校、中学校の校舎の活用などすぐにはできないし、6・3制から5・4制にシフトという考えも議論が必要です。

 

ただし、教員の垣根はもう少し低くなるといいですね。小中学の経験がある教師が増えることは、生徒たちの教育には大きなプラスになるはずです。

 

こんなことを考えるのは、ホワイトきゃんばすの園児の将来を思うからです。はい。