スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール

社会の第一線で活躍する「専門的職業人」の育成を目標に、文科省が指定する専門教育の重点校が、スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールです。2014年度開始の新制度で、農業、工業高校など全国10校が指定されたそうです。

 

さいたま市にある県立常盤高校は、県内では唯一、全国でも公立では30校に満たない「看護師を養成するため」の専門高校です。今回スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールに指定されました。

 

「本当に看護師になりたい人だけ、受験してください。早く就職したい。資格があれば食に困らないという理由だけで、安易に選ばないでください。」と教頭先生はきっぱりと言うそうです。

 

通常看護師になるには、高校卒業後に看護系短大や、看護系大学を卒業して、はじめて看護師国家試験を受けることができます。常盤高校なら5年間の教育を受けて卒業できれば受験資格が得られるので、最短で看護師の仕事につくことができるのです。

 

高校受験の段階で、自分の進路を明確に描くことができる生徒にとっては、専門的な教育を受けることは、なりたい自分に近づく最短の道かもしれませんね。

 

私が、高校の時などは、自分がやりたいことがまだ決められなかった記憶があるので、とてもうらやましく思います。

 

私が、若手営業マン時代に、当時の支店長と新潟出張に随行することがありました。上越市の高田というところに、得意先の地方百貨店があったのですが、ランチどうする?ということになり、支店長は「何か専門の料理を食べさせるところがいい」と言い出しました。

 

「何でも置いてあるようなところはあかん。専門店なら、その道を極めているので、そういうところから学ぶんだ」とおしゃってました。

 

その道のプロになる・・・ということは、生半可なことではできないでしょうが、あこがれの人生ですね。常盤高校では、目標が明確な仲間同士の切磋琢磨で、さらに生徒たちは鍛えられるようです。

 

我が息子は、工業高校の3年です。在学中に、たくさんの資格を取りました。目的は、就職するためです。自分の進みたい業界は決めているのですが、思うようにはいかない場合、この資格が生きてくるようです。そして、いまは、単純に就職率でいけば、大学よりも高校(専門校)の方が高いのです。

 

大学で4年間過ごす長女よりも、私の子供達の中で長男が、最初の社会人に来春なる予定です。

 

20歳になる前に社会に出て、たくさん失敗して、壁にぶつかって、世の中の役に立つ大人になってもらいたいと、父は勝手に期待をしているのですが・・・