保育園見学 つづき

「ホワイトきゃんばすと認可保育園の違いは何ですか?」

見学のママの鋭い質問です。ここで調子のいい話をしても仕方ありませんので、素直に話をしました。

 

どうしても勝てないのは保育料ですね。ただし夫婦共稼ぎで、世帯合計の所得税がそこそこあれば、子ども一人ならあまり金額は変わりません。二人以上になるとホワイトきゃんばすの兄弟割引でも太刀打ちできません。

 

もう一つは、経験の長さです。私立の認可保育所は、たいがい社会福祉法人が運営する保育園で、長年の経験があります。ホワイトきゃんばすは、経験はまだ2年間です。ただし、経験の浅さを補うために、他の保育園の研究発表の研修会に毎年参加して、いい取り組みを盗んでいます。そして、ホワイトきゃんばすしかできない取り組みも多くあります。

 

今度は、勝っているところです(もちろん、私が感じていることです)。

 

まずは、サービス業としての認識です。ホワイトきゃんばすでは「働くママを応援」というテーマを掲げ取り組んでいます。ユーザーは、園児ではなくて保護者であるママです。働くママの都合を考えなくてはいけないのに、認可は、保育園の都合が優先される場合が多いです。

 

例えば、公立の保育園は、土曜は14:30でおしまいです。通常も18時に迎えに来ないと嫌味を言われます。私立でも、お昼寝布団は家庭で用意しなければならないし、幼稚園を意識した制服もお金がかかります。園児のかばんや用意するものに規制が多いです。保護者が「認可に入れただけで良し」という意識に付け込んで、保育園によっては、「子どもを預かってあげている」という対応もあります。

 

そして、大事なことですが、園児をどう育てるという考え方が具体的でないところが多いです。もちろん保育方針として「明るくて元気な子・友だちと仲良くする子」などの概念的なことはあります。ホワイトきゃんばすでは、園児が大人になって、社会の役に立つ人間に育てることを前提にしているので、先生は自分の子どものように園児を叱りますし、認める保育をします。この想いは、どこの保育園にも負けないつもりです。

 

最後に、同年齢保育と異年齢保育の違いです。保育園では、子ども同士のかかわりで、大きく人間関係力がアップしますが、異年齢保育の環境では、さらに縦の関係が広がります。年上から学ぶことの大きさや年下をいたわる気持ちが生まれます。社会に出れば、どんな組織やチームも異年齢での集団です。同年齢は人生のごくわずかな期間だけです。

 

こんな話を熱く語りました。

 

認可保育所で子ども一人にかかる金額は、さいたま市では平均約70,000円です。そのうち保護者の保育料負担は平均1/3です。残りの2/3は税金から認可保育所を運営する社会福祉法人や株式会社へ支払われます。

 

これだけの補助金がいただけるのなら、もっとユーザーへのサービスがアップできるのではないかと思うのですが、膨大な設備投資や保育士が集まらないので人材派遣会社への費用などが大きくなっているのでしょう。

 

ホワイトきゃんばすは、悲しいかな行政からの補助金はゼロです。職員は少ない給料で頑張っていただいてますので、認可保育所を増やす費用の少しでも、回していただいてナーサリーに認定してもらいたいと思う次第です(ここは愚痴です。すみません。)

 

ホワイトきゃんばすは、知恵と熱い想いで、小さくてもきらりと光る保育園として、子どもたちの笑顔のために・・・働くママを応援していきます。