平成25年の保育を振り返って

平成25年度のスタートとなる4月からを振り返ってみます。

 

今日は、子どもたちの保育について・・・

 

4月1日。月極めの園児数は33名でスタートしました。屋上遊びをどうやって発展させるかが課題でした。

 

まずは、ホワイトきゃんばすファームのスペースを広げました。対面の休耕作地までも手をつけて、じゃがいもを育てます。夏には、とうもろこしが順調に育ち、子どもたちは、とうもろこしのトンネルを歩くという体験ができました。

 

じゃがいも、さつまいもの収穫は、一大イベントとなり、収穫した野菜も保護者へおすそわけが出来ました。子どもたちが自分で収穫したものは、スーパーの棚には並ばないような不揃いのものですが、価値が違います。連絡ノートには、ママ達が色々な料理にして食べたことを報告してくれます。うれしいですね。

 

そして、今やホワイトきゃんばす名物になった「保育園児で早くも補助なし自転車トライ!」にも力を入れました。

 

3月末では、小学校へ入学する男の子ただ一人しか自転車には乗れませんでした。しかし、4月以降に特訓開始!12月末までに、あらたに10人の子どもたちが乗れるようになりました。最年少記録は2歳10カ月の男の子です。5歳6歳で自転車に乗れるようになるのが通常の発達過程ですので、子どもたちの可能性を大きく感じた1年でした。特訓とは言うものの、子ども同士のライバル心に火がついて乗れるようになったのがほとんどです。自転車に乗れるようになると、大げさな言い方ですが、子どもたちは世界が広がります。

 

春から秋にかけて、てんとう虫、モンシロチョウ、アゲハチョウ、クマバチ、バッタ類、トンボ、こおろぎなど、たくさんの虫たちを網で捕まえたり、観察しました。私たちの世代の遊びとかわらない感じです。

 

また、屋上に池を作り、メダカやカメ、ザリガニ、どじょうなどを飼いました。これも、子どもたちの感性を育てます。

 

夏には、カブトムシとクワガタを自然に近い形で飼いたいと思い、ビートルハウス(カブトムシ小屋)を作り、ナイトツアーなどで、採集したカブトムシとクワガタを飼い始めました。冬の今は、カブトムシの幼虫が腐葉土の中に100匹ぐらいいます。朽木の中には、数年生きる、コクワガタやヒラタクワガタが冬眠しています。

 

夏には「屋上でプール」も7月中旬から8月にかけて行いました。昨年よりもプールの数を増やし、カヤックもプールとして登場させました。スイカ割りも楽しみました。

 

園庭があって、すべり台やブランコ、お砂場などの遊戯がたくさんある環境でなくても、屋上では、子どもたちが自然に近い遊びを楽しみ、遊具がないから自分たちで遊びを考え、どろんこ遊びが活発になる・・・ホワイトきゃんばすがめざす外遊びがそこにあります。

 

そして、園内の活動では、壁面装飾は、できるだけ園児が作成した作品を使用する。また、子どもたちの写真がたくさん貼ってあるのですが、1歳児クラスの園児は、その写真をみながら、他の園児の名前を覚えます。

 

11月からは、念願の「寺子屋」をスタートさせることができました。幼稚園では年少にあたる、3歳児以上の園児に学習を通じて、自分で考える力をつけさせます。保護者へは、毎週、寺子屋でやったこととお子様の様子を記録してフィードバックしています。2か月が経過しましたが、予想以上に、子どもたちの「学びたい意識」の強さを感じます。家での会話も変わってきたようで、保護者からも、子どもの変化を感じると評価をいただいています。

 

毎年、子どもたちの笑顔のために、進化し続ける保育園を目指しているのですが、この1年間は、昨年以上に充実した保育ができたと思っています。

 

他の保育園に勝つとか負けるという考えは、保育としてはふさわしくないでしょうが、「ホワイトきゃんばすに子どもを通わせてよかった」と保護者に思っていただくように、また来年も保育の質を高めていきます。

 

ゴールはありませんね(笑)

 

明日は、この1年のイベント活動について振り返ってみます。・・・つづく