終わらない子育て

古民家を使って、子育て支援をする団体が、今年の「よみうり子育て応援団」大賞となりました。

 

そこには、広さ30畳もある和室や裏庭にはどろんこ遊びができる環境も整っていて、約120名のお年寄りが中心となった、ボランティアが放課後に集まり、子育て応援をするそうです。

 

想像するだけで、素敵なシーンを想い浮かべることができますね。

 

さて、同じ朝刊で、「大学卒業 終わらない子育て」という記事もありました。こちらは、少し憂鬱な内容です。

 

定年間際の親・・・長男は私立大学を卒業後、業績を伸ばしていた自動車部品メーカーに新卒で就職も5カ月で離職。その後専門学校で調理師免許を所得し、飲食店に正社員として採用されたが長続きせず、次の職場もすぐに辞めてしまった。「努力や我慢が足りないんじゃないか」と詰め寄る親に、長男は「人間関係でつまずく」と肩を落とすだけ・・・

 

こんな記事が載っていたのですが、長男への出資は、定職についていないので、専門学校の学費や生活費も含め、大学を卒業したにもかかわらず、数百万に及んだとのことです。

 

親は、「一番傷ついているのは息子。とにかく私は、定年後も働き続けるだけです」と、子どもが独立しないので、定年後の第2の人生を楽しむことなどできない状況です。

 

そういう私も、大学1年、高校2年、中学2年の子供を持つ親ですので、他人事ではありません。奥様も「みんな就職したら、結婚してなくても家を出て行きなさい!」なんて、激を飛ばしていますが、定職に着かないで、家でブラブラなんてことも、少しは心配してしまいます。

 

さて、これからの時代・・・「コミュニケーション能力をつけなさい。人間関係を大事にしなさい」と誰もが言います。企業が求める人材もそうです。

 

しかし、世の中、携帯、スマホなどが生活に大きく入り込み、フェイスブック、ツイッターなど、フェイスツーフェイスのコミュニケーションが希薄になっています。これは、時代の流れですので止められません。こうして、わたしが更新するブログだって同じですね。

 

世の中や企業が求める人間像と現実のライフスタイルが、どんどん乖離しているのが事実かもしれません。

 

このような記事を読むたびに、保育園の子どもたちには、大いに遊び、ケンカをして異年齢のたくさんの人間関係にぶつかってもらいたい。

 

そして、保護者の皆様には、自分の子どもが大きくなって「人が好き!」と胸を張って言えるような子育てをしてもらいたいと思う次第です。

 

どんなに学習ができても、高度な技術を習得しても、これから生き残れる人は、高い対人能力が備わっていなければなりません。

 

もちろん、こうやって子育てをすれば大丈夫などという答えはありません。ただし、親が自分の子どもは「こう育ってもらいたい」という考えを持つことは、できるはずです。

 

ガンバレ!ママパパ・・・もちろん、私もまだまだ、子育てが続きます。保育園の子どもたちとプライベートも(笑)・・・