悲しい気持ち

朝の自由時間・・・突然4歳男の子が泣きだした。リーダー格のわんぱく男の子なので、ケンカで負けることはなく、どうしたものかと、状況を見守りました。

 

理由は、4歳&3歳の仲良し女の子コンビが遊んでくれないことへの悔し泣きです。

 

女の子たちに、「お友だちとは仲良くしないといけないよね・・・○○君と一緒に遊ぼうね」と言うのが、一見模範解答のように思えるでしょうが・・・ホワイトきゃんばすでは、そうはいきません。

 

近くにいた職員が、泣いている男の子に、その理由を聞くと・・・

 

「○○君。どうして、仲間に入れてもらえないと思う?考えてみようよ・・・」

 

男の子は、泣きやんで一生懸命考えますが、なかなか思いつかないようです。

 

今度は、女の子たちに聞きます。「どうして、○○君と一緒に遊ぶのがいやに思ったの?教えてくれる・・・」

 

そこに、5歳の最年長女の子が、質問の途中に、話に入ってきました。

 

「みんなで仲良く遊べばいいんだよ・・・」素直な意見です。

 

女の子たちは職員の質問に、すぐには答えませんが、「先生は怒らないから、話してごらん」

 

すると、男の子は、いつも乱暴なので、遊びたくないとのことです。

 

職員は、やさしく○○君に、女の子たちの遊べない理由を繰り返して話します。

 

ここで、男の子は「自分がふだん、乱暴にしてしまうことがあるので、遊びの仲間に入れてもらえないのか・・・」と少しずつ、その理由を考え始めました。

 

同時に、女の子たちにも職員は「でもね。もし○○ちゃんたちが、お友だちから遊んであげないと言われたら、どんな気持ちになる?」

 

女の子たちは「悲しい気持ちになる」と答えます。

 

「それじゃ・・・男の子に、遊べないじゃなくて、やさしく遊ぶのなら一緒でもいいよと言ってあげたらいいんじゃない」

 

男の子には「乱暴しないで、優しく遊べるようにしないと、お友だちになれないね」と話をします。

 

5歳女の子は、このやり取りを黙って聞いてます。

 

こんなやりとりがあったのですが、4歳5歳の園児には、職員の話は、なんとか理解できたようです。

 

今日を持って、ただちに、素直な子どもたちにはならないでしょうが、子どもたちが、自分で考えることが必要です。自分で答えを見つけられるように、職員のすることは、すぐに、模範解答を出してはいけないのです。

 

こうして、子どもたちの成長が続きます・・・