私の世代では、「常磐ハワイアンセンター」という名前がピンと来るのですが、昨夜の「カンブリア宮殿」では、被災地福島の復興を引っ張る姿に、元気をもらいました。
前身は、常盤鉱山として、本州で一番規模の大きい炭坑町だったそうですが、石炭から石油へのエネルギー変換の時に、廃鉱の危機を迎えます。その時に、炭坑の町からリゾートへの変換が成功したのです。
2006年には、映画「フラガール」が大ヒットし、業績も堅調に伸びていました。
しかし、3・11東日本大震災で、壊滅的な被害を受けます。
常盤興産(スパリゾートハワイアンズの運営会社)は、赤字に転落。何十億円もの負債を背負います。
震災から約1年後の2月に本格営業をすると、奇跡のV字回復となるのですが、その大きな要因は、「一山一家(いちざんいっか)」という、炭坑時代から続く従業員の精神というかDNAです。
その山で働く全てが家族という考えですが、震災後営業ができなくなっても、従業員に給料を払い続け、奇跡と言われるのは、フラガールが一人も辞めなかったことだそうです。
スパリゾートハワイアンズの象徴というべき、フラガールは、震災後開業できない時も、全国を駆け巡り、東北、福島復興をアピールしました。
華やかな舞台の裏には、血と涙と汗の物語があるのですね。
全国の炭坑が廃鉱の危機に陥った時代・・・「労使紛争」という生々しい映像のイメージしか浮かばないですが、こうして、「福島のいわき」には、人を大事にするDNAが受け継がれているのですね。
世の経営者たちは、理屈では分かっていても、なかなか実行できないのが現実です。
心から応援したいですね。
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ひでっち (日曜日, 14 7月 2013 08:27)
四半期決算をやらないといけない企業などは「有形資産」
ばかりが気になり、「無形資産」が実はとても重要だと
いうことに気付いていてもそこに資源を投入するゆとりが
ありません。無形資産は築いても評価されず、えてして
手を打ってから効果が出るまでの期間は経営者にはスパンが
長すぎて、自分の業績評価につながらず、興味の対象に
できないからです。
会計制度からくる制約、弊害のひとつと言えますね。
フラガールが一人も辞めなかったというのはとても感動する
エピソードですね。
それは経営者や従業員同士、地域のコミュニティとして、
単なる有形資産(売上、利益、施設の充実ぶり・・・)だけに
目を向けるのではなく、従業員やその家族まで含めて、目に
見えないけど大切な、「7つの習慣」で言うところの「緊急で
ないけど、重要なこと」を大切にしてきた証しだと推察しました。
そういう経営をしていたら、不利な環境や状況でもお客様に
お越しいただけるということですね。
大変勉強になるお話をありがとうございます。
ひでっち@東京にて自腹3日間、道場にて修行中^^