統一球の変更

ここ数日、巷を騒がせている問題です。野球小僧の私としては、「NPB(日本野球機構)けしからん!困ったものだ」だけでスルーできないので、色々考えます。

 

報道の通り、各球団、選手にも秘密裏に統一球が変更になっていたということです。

 

ホームランの数は、昨年同時期の302本から502本に激増(約1.7倍)・・・3割打者激増と投手の防御率大幅アップというのが、数字上の見方です。

 

皮肉なもので、昨日も、4打席連続ホームランがありましたね。

 

さて、秘密裏にするメリットは何なのか・・・ずっと考えていました。こうして、いつかは公表されてしまい、今起きているバッシングが予想できたであろうに、なぜ?

 

理由が思いつきません。下世話な理由として考えつくのは、製造元のミズノが、昨年の統一球の在庫を何とかしてくれ!と頼み込み、袖の下でも振って、NPBに頼み込んだか?オープン戦フルに使用するボール数が在庫だったと思われますので、かなりの数だったのか?・・・

 

「弘法筆を選ばず」と言いますが、今回のケースは全く逆で、私たちアマチュアこそ、ボールの違いはあまり関係ありませんが、プロ野球選手のレベルでは、大いに影響があったでしょう。

 

オープン戦(前年統一球の在庫処理)と公式戦でボールが違うということは、キャンプやオープン戦で打てず、開幕生き残りに失敗した打者もいたことでしょう。また、昨年までは、外野フライだった打球が、今シーズンはスタンドまで運ばれた投手は、配球含め根本的に見直しを余儀なくされます。

 

当然今シーズンオフの年俸に影響し、大げさにいえば野球人生が一変し、家族が巻き込まれる選手も出てくるでしょう。

 

データ野球が、ここまで浸透しているのに、肝心のボールのデータが間違っていたわけです。

 

でも、超一流の選手は、この騒動にも動揺することなく、言い訳することもなく、着々と自分のプレーを貫くのですね。でも、プロの中でも超一流はわずかな選手です。

 

NPBコミッショナーは、外務省からのいわば天下りです。日本のプロ野球を発展させていこうと本気で考えているのか・・・先回のWBCの件もあり、疑問に思うのは私だけではないでしょう。

 

すっきりしない感じが続いていますが、選手達は大事なペナントレースを戦っているので、動揺せずに、プロのプレーを私たちに見せてもらいたい・・・と思うだけです。