「くまモン」とは、ご存知の方が多いと思いますが、熊本県の人気ゆるキャラです。2011年の九州新幹線開業の時に誕生しました。
全国でゆるキャラブームとなっている昨今ですが、例えば、埼玉県の「コバトン」やさいたま市の恐竜をイメージした「ヌゥ」なども、ゆるキャラの仲間ですね。
「くまモン」たぶん、日本で一番稼ぐ・・・話題性のあるゆるキャラです。
293億円・・・
これは、くまモン関連グッズの年間売上高だそうです。
今朝の情報番組を見ていたのですが、そこには、熊本県の計算された戦略がありました。
まず、「くまモン」使用に当たっての商標使用料は、無料です。また、「くまモン」のイベントなどの出演料もタダだそうです。(予約がいっぱいだそうですが・・・)
前の会社で、1000円のチーズケーキの天面にキティちゃんの顔をデザインして、サンリオ承認のシールを貼付するのに1200円の値段となります。だいたい商品価格の10%前後をロイヤルティとして支払うのが相場です。
そこを熊本県は、商標使用料を無料にするかわりに、熊本県をアピールする内容を義務付けました。
例えば、食品ならば・・・
「熊本産のデコポンを使った・・・」
「熊本阿蘇山のジャージー牛乳を使用した・・・」
といった内容であれば、無料で「くまモン」のデザインをパッケージに使用できるというわけです。
いやいや、考えましたね。
ゆるキャラなどのキャラクターマスコットやロゴやキャッチフレーズを考えるところまでは、どこの自治体でもできるでしょうが、それをどうやって全国区に広め、経済効果アップにつなげていくのか・・・熊本県の対応はお見事です。
こうして、からくりを知ってしまえば、「コロンブスの卵」で、そんなこと、自分の自治体でもできるよ・・・となるのでしょうが、大切な事は、一番最初に考えて、実行するということですね。
保育園での取り組みにも、大いにつながる内容です。
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