教育長・・・どんな人かわかりますか?
文部科学省の管轄する「教育委員会」のトップです。各自治体の学校の人事から、かなりの権限が教育長に与えられています。
あの大阪の橋下市長が、先日の記者会見で、桜宮高校の一部の科の受験を見送るべきという発言をしていましたが、市長と言えどもその権限は無く、決めるのは教育長です。
昨日、西区役所を訪れた際に、さいたま市教育委員会の教育長とばったり会いました。
長女の中学時代の校長でもあり、私が、PTAの西区連合会長の時に、教育長に抜擢されました。私が尊敬する人の一人が、今の教育長です。
少年時代は苦学生で、ずいぶんと経済的にも苦労をして、教師になり、言葉は悪いですが「よいしょ」で出世したわけでなく、実力と人望で教育長となりました。
多忙にもかかわらず、少しだけお話しする時間がありました。
今の問題で言えば、教育長が一番に取り組んでいることは、「子ども達に自殺をさせない」 ことだそうです。
いじめや体罰をゼロにするというのは、現実的には、難しい問題です。報道では「体罰けしからん・・・学校に問題ある・・・」と問題が発生するたびに散々たたかれますが、一番大切なのは、子どもを死なせないことです。
教育長のお話では、残念ながら、自殺は連鎖するそうです。
生きていくことに自信をなくした若者が、自殺の報道を見ると、自分も・・・となってしまうそうです。
子どもたちに直接、自殺という不幸な行為をさせないように呼びかける。
保護者へ、自分の子どもに「自殺をさせない」訴えや取り組みも大事です。
教育長は、自ら先頭に立って動きながら、多くの教職員にその背中を見せています。
保育園についても、アドバイスいただきました。
子どもたちの安全を第一にすることと・・・次に、保育や教育の質を高めること・・・
シンプルですが、長年教育の現場に身をおいた教育長の言葉には重みがあります。
私たち職員もお昼のミーティングでは、○○君が、中学生になったら・・・とか、○○ちゃんならこんな学生になるに違いない・・・などど、少し先の未来を語ることがあります。大げさに言えば、今の私たち職員のかかわりが、この子たちの将来に大きく影響していると思ってかかわっています。
教育長と話をしていると、あらためて前向きな気持ちになってきます。不思議な人です。
ちなみに、教育長には、車と運転手が付きます。車は黒塗りの高級車ではなく、エコカーたる電気自動車でした(笑)
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