保育園の中では、おもちゃの取り合い・・・
屋上では、乗り物の取り合い・・・
この2つが、ホワイトきゃんばすでは、一番多い園児のケンカ原因です。
でも、時には、友達から何気なく言われた言葉で、傷つき泣いてしまうこともあります。
12月のクリスマス会で、保護者の皆様へは、大きな怪我につながらない状況ならば、園児のケンカが始まっても、すぐには止めず見守ります。子どもたちが、きちんと感情をぶつける経験をせず抑圧されたまま大人になると、キレてしまったりします。もう一つは、人生は、必ずしも自分の思うようにはいかない経験をこどもたちにさせるためです。
という話をさせていただきました。
園児のケンカを見守るという内容で、横浜市のある保育園がこんな取り組みをしております。
園長が泣いている女の子に「どうしたの?」とゆっくり尋ねた。
「バカにされるのがイヤだった。」とポツリ・・・
「バカにされたって。どういうこと?」
一生懸命に作ったお化け屋敷を「怖くない」と言われ、バカにされたと言う。
その場にいた、4、5歳児30人と車座になって話し合う。女の子が怒って泣いた理由を聞いた友達はその気持ちを受け止め、「分かった。もう言わない」と言った。話し合いから1時間後には、何もなかったように、子どもたちは仲良く遊び始めていた。
「子どものケンカを大人が中途半端に仲裁し、互いの不満が解消されないままにするのはよくない。何が不満だったのか、子どもが自分の言葉できちんと表現できるよう手助けをすることが大切だと思っています。」と園長の言葉。
泣いている子どもの気持ちを引き出したりケンカを見守ったりすることよりも、子どものケンカを見かけたらすぐにやめさせた方が実は楽かもしれません。でも、自分と異なる意見や感情があることを知り、それと折り合いをつけていく術(すべ)を学ぶケンカは、子どもたちにとって、貴重な経験となります。
少子化で一人っ子が増え、地域社会のつながりも薄れる中で、できれば、争い事も無くやっていきたいとう傾向が強まり、子どもがケンカをする機会が減っているのは事実です。
保育園の環境は、友だち同士のケンカから多くを学ぶ機会がたくさんあるのです。
「折り合いをつける」ということは、大人になったときに、必ずしも「白黒つける」という解決策が取れないことが多くなります。いわゆる「グレーゾーン」を作ることもあるでしょう。でも、人と人とがコミュニケーションを取っていくには、これは大事なことだと言えます。
さて、ホワイトきゃんばすでは、3歳以上の子どもたちなら、横浜の保育園までのことはできないかもしれませんが、話し合いで相手の考えを理解できると思っています。
また、ケンカの現場にかかわった職員が一人で最後まで話を受け止める。途中で複数の保育士が口を挟まないというルールも決めました。
職員の問題解決能力や人間力も成長させないといけません。
子どもたちの成長の機会は、たくさんありますが、これからも、ケンカが始まったら、成長のチャンス!と感じて、まずは見守っていきます。
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