朝、イオン大宮西店に向かう途中、旗振り当番のママたちを見かけます。たまに、パパもいます。
大宮西小学校の児童が、安全に登校できるように、交差点、横断歩道、その他危険な場所で、黄色の旗を持って、誘導してくれます。
登校班の地区別に、保護者が順番に旗振りをするのです。
子どもたちに、笑顔で元気よく「おはよう~」と挨拶をするママ・・・
朝早いので、お化粧を忘れてしまった?スッピンのママ(笑)・・・
逆に、メイクばっちり・・・ミニスカートのアイドルママ・・・
毎朝、「ご苦労様です」とつぶやきながら、楽しく観察させていただいてます(すみません・・・)
実は、「旗振り当番」には、PTA会長時代の苦い思い出があります。
あるママが、かたくなに、「うちは、旗振り当番ができません」と拒否をしておりました。当然、同じ地区のママからは、不公平と不満が出ます。
当事者のママと話をしました。
「旗振りは、子どもたちが安全に登校をするために、保護者が交代で行っています。できない理由は、何かあるのですか?」
「この4月から私が、専門学校に通うことになり、また主人も朝早く仕事に出かけるのでできません。」
「旗振りの順番は、1学期で1回ないし多くても2回です。専門学校のお休みの日とか、午後からの授業のときなどへ順番を変わってもらうこともできますので・・・」
「いや、PTAにもかかわりたくありませんし、できません。」
さすがに、少し熱くなってしまい・・・
「子どもたちを小学校に通わせている以上、旗振りで協力するのが、親の責任でもありますよ。申し訳ないですが、おたくのお子様が安全に登校できているのも旗振りのママたちが見守ってくれているからなんですよ。」
「わかりました。うちの子どもは、明日から、旗振りのない道路を歩いて登校させます。」
これ以上、話をしても進展はないと考え、話し合いはここで終わってしまいました。
結局、同じ地区の保護者の皆様が、「○○さん抜きで、順番を組むので大丈夫です」と大人の判断をしていただきました。
私の説得ミスです。
聖路加病院の日野原名誉院長の話ではありませんが、子どもたちへ・・・「今は、自分のためにがんばりなさい。でも、大きくなったら、人のために役立つことをしなさい。」
こんな考えをこのママにも持ってもらいたかったですね。
人のために汗を流すのは、すごく気持ちのいい事です。
コメントをお書きください
ひでっち (月曜日, 29 10月 2012 20:51)
この旗振り当番のお話を読むと「3つの幸せ」というお話が思い浮かびます。
①もらう幸せ
②できる幸せ
③あげる幸せ
「もらう幸せ」は、おっぱいをもらう、おむつを替えてもらう幸せ。
「できる幸せ」は、自分でトイレができたとか、服を脱ぎ着できる幸せ。
ここまでは、多くの人が成長につれて手に入れられる幸せです。
3番目の「あげる幸せ」は、だれかのためになにかをしてあげる幸せ。
これができて初めて「大人」といえますが、なかなかこれが手ごわい。
あげる幸せは、日野原先生のおっしゃる、人のために役立つことをすることから
得られますね。
かつての大量生産、大量消費では成り行かない時代に、物質的に豊かな国から
精神的に豊かな国にシフトする必要があります。
旗振り当番の父兄を笑うことはできません。
多かれ少なかれ、同じようなことを言ってしまう自分に気づきます。
3つの幸せの実践ができる子に、もちろん自分もがんばります。