東京駅・・・続き

東京駅丸の内の駅舎の他に、2つの目的がありました。

 

1つは、大丸東京店の地下1階・・・2つ目は、東京駅のエキナカ・・・

 

大丸の地下1階の増床に伴い、リニュアルのプロジェクトリーダーが先日テレビに出演していました。店頭仕立てのショップを多く配置し、よりお客様に目でも楽しんでもらう売場に変えるという内容です。

 

実は、彼が洋菓子のマネージャー時代に一緒に仕事をした仲でした。私の部下が、商談でコテンパンにやられたので、乗り込んでいった覚えがあります(笑)劇団ひとりさんに似た、とても仕事のできる人間です。彼には会えませんでしたが、活躍しているようなので、よかったです。そして、店もお客様で賑わっていました。

 

そして、最大の目的は、東京駅のエキナカです。

 

今でこそ、エキナカという言葉は、当たり前になっていますが、10年ほど前は、エキナカという言葉は、まだ市民権を得ていませんでした。駅は、あくまで電車に乗るところ・・・売店は、キヨスクと駅弁が中心。スイーツやらカフェやらユニクロやら雑貨やらフラワーショップやら・・・それは、デパートや駅ビル、ショッピングセンターで買いなさいという時代でした。

 

でも、駅は、毎日通勤通学で人々が利用する場所です。商売としては、もってこいの最高立地なのです。そして、この10年で、埼玉県の大宮駅に「エキュート」の1号店ができ、駅の中が「デパチカ」になったり、おしゃれな店が駅の構内にどんどんでき、いつの間にか、駅構内を「エキナカ」、空港内を「ソラナカ」、高速道路のサービスエリアを「ミチナカ」と呼ぶようになりました。

 

さて、どうして、東京駅への思い入れが強いのか・・・の話をします。

 

11年前に、東京エキナカに厨房で作ったできたてスイーツのショップを出店する企画をアップしました。先方へ折衝すると同時に、会社でも初めてのことですので、社内折衝も進めました。

 

このときに、社内の企画部門、生産部門、物流部門、スタッフ部門の協力をいただき、人脈も広げさせていただき、人に動いていただくことへの感謝だったり、たくさんのことを学びました。同時に、自分ひとりの力では、成し得なかったことにも気付きました。

 

上野駅と東京駅に出店し、大行列のショップとなりました。人気のニュース番組の「ワールドビジネスサテライト」にも、インタビューで出演・・・コック服を着ていたことと(目立つ)、エキナカビジネスを熱く語ったために、先方の担当課長よりも多くテレビで放映されました(笑)この映像は、今でも子どもたちのネタにされています。

 

「パティシエでもないのに、どうしてコック服着ているの?インチキ!」

 

駅で評判になり、羽田空港にも出店・・・百貨店のリニュアルにも新規出店が続きました。

 

しかし、駅の商売は、サイクル(ブーム)が短く・・・長い行列もあっという間になくなり・・・上野駅は1年。東京駅は1年半。羽田空港も2年。すぐに、店はなくなってしまいました・・・(笑えませんでした)

 

このとき、協力いただいた社内の仲間は、今でも大事な仲間です。

 

「やりたいことを見つけた。会社辞める。」と言ったときも、あたたかいメッセージとエールをいただきました。

 

東京駅エキナカを歩きながら、そんな、昔もらった大きな財産を思い出していました。

 

人とのコミュニケーションの大切さは、このとき、学びました。

 

今、保育園の子どもたちには、20年後の大人の姿を見据えて、人と交わり、そして自分の力で生きていける人間になってもらいたいと、熱く接しています(まだまだ足りませんが・・・)

 

そして、そんな子どもたちのママやパパたちも、まだ若い世代です。これから、さらに「人間力」を高めてもらいたいと思っています。

 

そして、私も・・・まだまだ成長の途中です・・・はい。

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コメント: 1
  • #1

    ひでっち (木曜日, 11 10月 2012 13:27)

    おやじ園長の人を巻き込む力のすごさにいつも感服いたしております。

    東京駅の店も、羽田空港の店もよき思い出です^^