夏休み作品展

10月19日迄、さいたま市西区役所のロビーに、子どもたちの芸術作品が展示されています。区役所を訪れた区民たちを和ませています。

 

西区の8つの小学校・6つの中学校・2つの特別支援学校の中から選ばれた子どもたちの作品が並んでいます。

 

工作・美術・書道の部に分かれていて、震災復興をテーマにしたり、東京スカイツリーがどーんとあったり、自画像やら、いじめを考えるポスターだったり、大人も思わず「う~ん」とうなる作品ばかりです。

 

「西区小中学生夏休み作品展」・・・これは、さいたま市PTA協議会西区連合会が子どもたちに多くの表彰の機会と笑顔を!という目的で、区役所にご協力いただき、約1ヶ月、ロビーを子どもたちの作品のために、開放いただいております。

 

今年で、10回目です。もう10年も継続した恒例の行事となりました。

 

表彰式は、本当に感動的で、今年は10月21日(日)に行われますが、喜びを全身で表現する小学生・・・少し照れながらも「やった!」と内に秘める中学生・・・特別支援学校の子どもたちも表彰式に出席します。車イスで介助が必要な子どもや途中で席を立って、うろうろしてしまう子どももいます。そんな状況もすべて受入れて、すばらしい表彰式となります。

 

華やかな作品展の裏には、縁の下の力持ちがたくさんいます。

 

小学校と中学校から順番に1校ずつ、担当校となり、準備にかかります。5年前、私がPTA会長1年目に担当校となり、表彰式のバックに子どもたちの作品がスクリーンで映し出すように、企画力も進化しました。(自慢です・・・笑)

 

毎年、前年のクリティークをベースに改善され、10年目の今年も立派な作品展となっています。もちろん、表彰式の「子どもたちの笑顔」で完結です。

 

しかしながら、決して忘れてはいけないこと。

 

それは、最初に作品展を立ち上げていただいた、所先輩方々の苦労です。どんな組織でもそうですが、新しいことを最初に立ち上げることの困難は、並大抵のことではありません。

 

前例がありません・・・予算に計上していません・・・自分の仕事で手一杯です。協力できません・・・まだまだ、たくさんの壁があります。

 

「それはすばらしい!」と総論賛成でも、具体的に進めていくと、各論反対で、話がなかなか前に進まないこともあります。

 

今、当たり前に行われていることも、原点で、汗を流していただいた方々がいるということを忘れずに、自分たちはさらに、進化させていくという気持ちで、取り組みたいですね。

 

さて、夏休み作品展で、私が印象に残っている作品を紹介します。3年前の作品展です。

 

日光東照宮にある「みざる・いわざる・きかざる」の3猿がありますが、それを逆手にとって、「見たい。聞きたい。言いたい。」という絵画の作品です。

 

手で隠しているはずの猿の目が、指の隙間から外を覗いています。

口を隠しているはずの猿の手が、手を添えて話をしています。

耳をふさいでいるはずの猿の手が、聞き耳を立てています。

 

中学校1年生の作者曰く、「好奇心旺盛な私たちは、何でも見たいし、聞きたいし、話をしたい」を表現したとのことです。

 

私たち大人が、実は、「みざる・いわざる・きかざる」の子どもたちを作ってしまっているかもしれませんね。・・・

 

保育園の子どもたちの大いなる好奇心をとことん伸ばす・・・ホワイトきゃんばすでは、決して忘れてはいけないことです。

 

今日の落ちは、これで決まり~(自己満足)