滋賀県大津市の中学校2年生の自殺の件は、異例の警察の家宅捜索など、大きな社会問題となっています。
小学校のPTA会長をしていたときの話です。
あるお父さんからお手紙をいただきました。小学校5年生の娘が、いじめにあっているという内容でした。上履きの中に画鋲が入っていたり、教科書に落書きされていたり・・・といった具体的なことも書かれていました。
お父さんとも話をし、校長先生とは、今後の対応について考えていきました。
「○○小学校には、いじめがある」この認識を教員のみならず保護者も含めて認識をすることからスタートしました。
女の子のクラスでの保護者会。学校公開日のあとにも、校長先生より、「今悲しいことにいじめが発生しています。しかし、いじめがなくなり、子どもたちが元気にすごせるよう、取組んでいきます。」という話もしていただきました。
私が子どもの頃にも、もちろん、いじめがありました。でも、堂々とオープンのいじめです。教師にはすぐにばれてしまい、叱られ、悪いことであること・・・いじめられた子は心が傷つくこと・・・をクラス全員で学んだ記憶があります。
今のいじめは、昔とは違って、誰がいじめているのかもわかりません。
今回の件は、学校のアクションで、女の子へのいじめはいっさいなくなりましたが、結局、誰がいじめていたのかは、わからずじまいでした。
いじめの問題は、こうすればいいという共通の解決策が簡単にはありません。子どもが必ずしも親に話してくれない場合も多いです。
しかし、いじめは隠すことではなくて、オープンにすること。教員全員と保護者が、いじめをなくすという意識を常に持っていること。これが大事です。
ホワイトきゃんばすの子どもたちが、やがて小学校へ進み、いじめに直面した場合。「傍観者」や「観衆」になることなく、毅然とした行動がとれるよう、「ともだちが悲しむことはしない」を教えていきたいと考えます。
友達の体だけでなく、心に傷を負わせることがあった場合は、「やってはいけないこと」として、きちんと教えることが基本です。
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ひでっち (火曜日, 17 7月 2012 21:25)
子どもたちを たくましい子に そして やさしい子に。
おやじ園長、よろしくお願いいたします。