旅の足跡・・・15

沖縄本島には目もくれず、石垣島への船に乗る。

 

なんと、那覇から石垣島へのフェリーは、平成20年に廃止となっており、今では、飛行機のみ。確かに、中途半端に長い距離・・・利用者も少なくなってしまったようで残念である。

 

石垣島へは、10時間以上の船旅である。那覇から430キロも離れている。

 

コバルトブルーとエメラルドグリーンを足して2で割ったような、すばらしい海が続く。何も考えず、ただ海を眺めている。飽きない。

 

そして、船は具志堅用高さんの出身地でもある石垣島に到着した。

 

石垣島は、八重山諸島(西表島や竹富島、ハートの形の黒島、鳩間島、日本最南端の有人等の波照間島、小浜島、日本最西端の与那国島)への中継地点となっており、沖縄県では、本島の次に、人口が多い町である。

 

ファーストフードのようなお店で食事をしていると、陽気な兄さんが話しかけてきた。具志堅用高さんに似ている。パンチパーマだ。

 

彼に、2枚の名刺を渡された。1つは、石垣市役所(当時は町役場だったかも)の公務員。もう1つは、タクシードライバーである。

 

公務員が仕事の掛け持ちしていいの?

 

その問いに、彼は、石垣島での収入は少ないので、掛け持ちしないとやってられないとのこと。確か、都道府県別の平均所得では、沖縄県が最下位だったと記憶している。

 

石垣島の印象は、青い海とか大自然ではなく、仕事掛け持ち兄さんのことしかない。

 

でも、陽気でニコニコ気さくに話してくれる兄さんの白い歯が今でも忘れられない。

 

さて、今回の旅の目的の1つ「竹富島」へ向かった。

 

続く・・・