高校2年のときに幸福駅に泊まった。
もちろんステーションホテルなどというものではなく、駅舎に寝袋で宿泊である。宿泊料はゼロです。はい。
「愛国」えきから「幸福」えきまでの乗車券を購入すると、しあわせになるというブームが続いていたときである。当時国鉄時代は、帯広から広尾まで鉄道がつながっていて(広尾線)、その途中駅が「愛国」と「幸福」というわけである。
「幸福」駅の駅舎には、全国から来た旅人たちの、定期券(もちろん使い終わった紙製)がベタベタ貼っており、まあ~幸福駅に定期券を貼っておくと今風に言えばハッピーということである。
さて、一人のんびりといきたかったものの、同じような考えの一人旅があと3人。一人は同じ高校生、もう一人は大学生、そして怪しい社会人。社会人のおっさんは会社を辞めて、放浪しているとの事。どうも無銭乗車のようである。
おっさんと、学生の兄ちゃんは、一升瓶を飲み始め、高校生コンビは、酔っ払いの聞き役に回る。でも、これが大きな社会勉強になるのです。はい。
空いた一升瓶に、今日の日付と4人の名前を書いて、天井からぶら下げておいたものの、これが「しあわせ」につながったかは不明・・・
でなわけで、楽しい一人旅4人の「幸福」泊でした。
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