これは、鎌田 實(みのる)さんの本の題名です。
がんばろう!とは反対のようでも、そうでないようでも・・・
死者 1万5854人
行方不明 3155人
東日本大震災で、昨日までにわかっている、尊い命の数です。
震災直後、歌手の松山千春さんが、こんな発言をしました。
「金のあるやつは金を出せ!」
「モノがあるやつはモノを出せ!」
「何もないやつは元気出せ!」
私は、「元気出せ!」しか、できていませんが、今日で、震災から1年がたちました。
がんばろう東北!と簡単に言ってしまうこととか、被災者でもない人が評論家のように行政批判をすること・・・に、少し違和感を感じています。
かつてサラリーマン時代に、心をケアしなければならない部下をもつことがありました。私が一番気をつけていたことは、「かんばろう」と言わない事です。何気ない「がんばろう」の一言が、逆に大きなプレッシャーになってしまうのです。
もちろん、今、彼は、めちゃくちゃ輝いて、自分の道をしっかりと歩んでいます。
被災している方々の中には、がんばっても、がんばっても、明るい未来が見いだせない人々がたくさんいらっしゃると思います。
「がんばらなくていいんだよ。少しずつでも、自分ができることを見つけて前へ進めばいいんだよ。」
福島県いわき市と宮城県名取市を正月に訪れました。
基礎だけ残って、津波に流されてしまった家。そのまま放置されているがれきの山。田んぼの中に、今もそのままになっている漁船。
「がんばろう!」という言葉を簡単には口にできない自分がそこにありました。
私たちにできることをこれからもずっと行って行きます。
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